恋にお寿司に音楽に

棺桶には寿司とCDと愛を入れてください

Hi-STANDARDというバンド

 

約12年前 高校に入った俺は何気なく入った軽音部でありふれたコピーバンドを組んでいた

 

そのギターの奴(後の親友)に教えてもらったのが"ハイスタ"だった

 

当時周りではKICK THE CAN CREWをはじめ、ケツメイシRIP SLYMEなどが流行、いわゆるHIP HOPブームだった

 

そんな中、GOING STEADYガガガSP太陽族ジャパハリネットといった"青春パンク"を聴いていた俺にとってはハイスタの音楽にハマるのに時間はかからなかった

 

知ったときにはもう活動を休止していたハイスタはすでにバンド界隈では"伝説のバンド"という位置にいて、そのとにかくまっすぐで男らしいサウンドはクソガキの俺の心をがっしりつかみまくり"パンクロック"という概念をなんとなく理解し始めた頃だったのはその頃だったと記憶している

 

 

健さんがブログで「もう二度とやらないかもしれないし、来月になったら突然再開するかもしれない」と言っていたが、その時の俺はハイスタが再始動するなんてそんな日が本当に来るのか想像もつかないし正直来ないと思っていた。

 

 

 

 

 

…時は経ち、2017年10月

そのクソガキはHi-STANDARDのニューアルバムを手にしていた

タイトルは「The Gift」

 

ずっと待ち望んでいた!

とか

やっとこの時がきた!

 

 

なんて感情じゃない

なぜなら俺の人生の中でHi-STANDARDが再活動をして、よもやニューアルバムを出すなんて夢にも描けなかったからだ

 

でもたしかにここにある

これはまぎれもなく2017年のHi-STANDARDの新譜だ

 

イヤホンから聴こえてきた音楽は良くも悪くも、まったく何も変わってなかった

そこにはたしかにあの頃聴いていたHi-STANDARDの曲が流れていた

 

難波章浩横山健恒岡章

ではなく

ハイスタの難波と健とツネがそこにいた

 

 

正直 叩かれる覚悟で言うとするなら、今の音楽シーンからしたら物足りないと思う

もっと上手いバンド溢れてるし今のバンド聴いてる子達が「なんかハイスタハイスタうっせーからそんな言うなら聴いてみるか」って聴いたら「え??別にフツーじゃない?」って不満に思うかもしれない

でも、やっぱり18年も経って全員がレベルや表現方法も変わってるはずなのにこんなにも"Hi-STANDARD"できるってすげー技術だとおもう

純粋にかっけーとおもう

 

この18年でキッズじゃなくなったり音楽から離れた人もいるだろう

でもそんな人達にもドキドキを与えてくれてあの頃に戻してくれる

そんなハイスタの"生き様"もこのアルバムには収録されている

 

 

 

……これからハイスタがずっと活動するかどうかはわからない

それこそ来月になったら突然解散するかもしれない

だから後悔のないよう、ハイスタがいるこの時代を楽しもう

ハイスタの音楽を楽しもう

 

もう大丈夫  安心しよう

あの頃と同じ、いつでも心は金ピカに。

これからも生きていける。

なにがあってもハイスタはそばにいてくれる

あの頃はそう思えなかったけど

いまなら自信もってそう思える。

 

 

 

だって俺らみんな

 

 

"ハイスタ世代"だから。