恋にお寿司に音楽に

棺桶には寿司とCDと愛を入れてください

以下無限ループ

「あぁ…もう少し寝ていたい…」

と、毎朝思う。


俺は朝が弱い。
誰がなんと言おうと朝が苦手だ。
年齢が一桁の頃からずっと。
だからといってどうと言うわけではない。
仕事の時は朝早くても起きるし、眠くても目を覚ます。
それが人間社会の常だからだ。

わかってる。
起きてしまえば意外と動けることくらい。辛いのはほんの一瞬な事くらい、わかってる。
それでも毎朝「もう少し寝ていたい…」と思うのだから仕方ない。
これはもう俺の本能の問題だ。

そしてまだボヤけたその脳でこうも考える。
「今日は速攻で帰ってきて速攻で寝よう」と。

そして通勤の満員電車に揺られながら「夜更かしなんぞするものか。録り貯めた"水曜日のダウンタウン"も観ないし、YouTubeで恭ちゃんの凸待ちを観るのも明日でいいし、クリアしたゲームのレベル上げなどもっての他だ。
俺は仕事を終え足早に家路についたらあたたかいお布団でぐっすり眠るんだ!」

と決意する。

そして無事帰宅した俺は決意虚しく朝方俺の脳によって丁寧に立てられた"どうせ寝ないフラグ"を無事に回収する事になる。
そう、いざ帰ってくると朝あれだけ感じた眠気もさほど感じないため、性懲りもなく夜更かしを企ててしまうのである。

おお、なんたる愚かな。
自分がいかに愛らしい"お馬鹿さん"かがわかる。
どれくらいってそりゃもう買い物しようと街まで出掛けたのに財布忘れちゃう愉快な腹足綱古腹足目リュウテン科に分類される巻貝(24歳 女性)くらいお馬鹿さん。

現に今日の朝も決意したはずなのにこうして誰も得しないことを書いて夜更かししているのだから呆れたものだ。

まさに「バッカモーン!」である。



…俺は明日の朝もきっと弱い。
昨日も弱かったし、今日も弱かったのだから当然と言えば当然だろう。


そしてまたこう感じるのだ。


「あぁ…もう少し寝ていたい…」

と。