恋にお寿司に音楽に

棺桶には寿司とCDと愛を入れてください

“涙”

長年疑問だった自分の感情をまた一つ言語化できたのでまとめておく。

 

それは心を揺さぶられて「泣く」という感情について。

 

俺は昔から何かを見て泣くという経験が少なかった。

泣けると話題の小説を読んだ時も、皆が口を揃えて「泣いた」と言っていた感動映画を観た時も、悲しい漫画を読んだときも泣きそうにはなるものの涙は出なかった。

なら自分は何を見ても涙を流さない冷めている人間なのか?


いやそれは違う。

 

実際、過去に映画で泣いた事もあるしライブで涙を流したこともある。

 

じゃあこれらの違いは何だ?

単に「好み」の問題?

それもあると思うけど少し違う。

 

 

 

つい最近の出来事。


青春物の小説を涙一つ零さず読み終えると小腹を満たすためのカレーを、物語の余韻と共に噛みしめていた。
スマホの画面をスクロールする2分程度のCMの動画がツイートされていた。何気なく観てみると、有名バンドの楽曲と共に携帯電話にまつわる恋愛模様が描かれていた。


さっき読んだ小説の余韻もあるだろうに、その動画を観て涙してしまった。

 

その瞬間、自分が物事に感動して涙する共通点を見つけた。


それは音楽。


いい小説を読んでも映画を見てもその後ろに音楽がなければ涙することはない。
逆にたった2分のコマーシャルでも音楽と物語が重なれば涙する。

それに気がついたのだ。

子供の頃、アニメで泣いたのもエンディングテーマが流れた瞬間だった。
ものすごくしっくりきた。

 

 

なんだ、俺って単純だった