恋にお寿司に音楽に

棺桶には寿司とCDと愛を入れてください

“ぶっ生き返す”

「約一年ぶりのライブ」
文字だけ見たらそんなに大したことない気もする。
でも音楽の為に働いてライブに行くために生きてきた俺の中ではこの一年はあまりにも窮屈で何をするにも感情というものを失っていった。

自分でもわかるくらいエネルギーが底をつきて目指すライブがないのに働いて、生きて、我慢する。
金は貯まらないくせに鬱憤は溜まり放題。

もはやライブに行きたい!とすら思うエネルギーもなくなった頃、ついにライブの日がやって来た。
二十代最後に行ったライブから一年以上が経っている。
29歳だった自分も31歳になった。

なんなら逆に実感沸かなくて「ライブってどうするんだったっけ」となってしまう。
しかも大好きなマキシマム ザ ホルモン

自分の人格や思想に様々な影響を与えて一番好きと言っても過言ではないバンド。

会場には椅子がぎっしりと並べられていてライブハウス、ましてやホルモンのライブではみたことない風景。
場所取りがないのは気が楽かもしれない。

声も出せない、踊り狂えないライブなんて我慢できるのだろうか。
そう思った頃にホルモンが登場し、テンションはいきなりMAX。
曲がはじまり爆音に包まれる。
あぁ久しぶりだ。こんなにうるさい音を聞いたのは本当に久しぶりだ。身体の中の細胞一つ一つがライブを思い出していく。
始まる前は気にしていた「声」も始まってしまえば案外楽しめて心の中で十分に叫んでいた。
こういう形でホルモンを見ることもそうそうないので新鮮だ。
改めて思ったがヘドバンって最高だな。声を出せなくても暴れなくてもできる最高の表現方法だ。

ライブの内容は心の中に閉まっておくとして、今日の感想を言うなら「ぶっ生き返った」だと思う。
ライブに行けなかったこの一年、俺は多分死んでたんだな。やっぱり俺にはこれしかない。

日々悩んでいたこと、マジでちっぽけに思う。
そんな気持ちにさせてくれる音楽に感謝。
マキシマム ザ ホルモンに感謝。

首の痛みと耳鳴りが今日の証。

明日からも「ライブ」を楽しみに生きていきたいと思えた1日だった。